二酸化炭素排出の現状
日本の排出量:2018年度の日本の二酸化炭素排出量は約11億3,800万トン、一人当たりの排出量は約9トンです。
ピークの2013年度と比べると全体で13.6%減少しており、その後も減少傾向は続いています。
それでも、世界的にみると排出量は多く、世界の総排出量の3.2%を占めています。
排出部門別でみると、工場などの産業部門が最も多く、全体の35%を占めます。
家庭部門は15%で産業部門に比べると少ないですが、一定の割合を占めています。
二酸化炭素が増えるとどうなる?
二酸化炭素は、代表的な温室効果ガスであり、増えると地球温暖化が加速します。
世界の気候変動に関する学術機関「国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第5次報告書では、このまま地球温暖化が進むと、今世紀末には地球の平均気温が最大で約4.8度上昇すると予測しています。
温暖化の進行により、以下に挙げるような弊害がすでに現れています。対策をしないと、さらに深刻化すると危惧されています。
海面上昇
世界平均海面水位は、この100年間ですでに17センチ上昇しています。近年になるほど上昇の傾向が加速しています。
今後、IPCCの予測通り温暖化が進めば、北極圏に位置するグリーンランドや南極大陸の氷河が溶けることで、今世紀末には海面が最大で82センチ上昇すると言われています。
海面の上昇により、高潮の危険性が高まり、淡水に塩水が混じるなどの被害が起こります。
特に南太平洋にあるツバルやキリバスなどのサンゴ礁の島国は、国土の消失が危ぶまれています。
生態系の変化
気温の変化により、動植物の生態系に変化が。特に農作物や魚介類に対する影響は、人間の生活に直接波及。日本では、すでに夏の高温により、コメの品質悪化が発生。果物では、温州ミカンの皮が色あせるなどの被害が。今後さらに温暖化が進むと、病害虫の増加などで穀物生産が減少することも。そうなると、世界規模での深刻な食糧難を招く恐れがあります。また、沖縄など亜熱帯・熱帯の海では、サンゴが色あせて白く見える「白化」という現象も。これは海洋汚染のほか、海水温上昇が原因です。
異常気象
近年、地球温暖化の影響と思われるゲリラ豪雨が増加しています。
日本では、20世紀初頭と比べ、過去30年で日降水量200mm以上の大雨となる日数が1.5倍に増えているのです。
さらに、台風、ハリケーン、サイクロンなどの熱帯性低気圧が強大化し、世界各地で甚大な被害を与えるようになる可能性があります。
また、異常気象や気候変動により降水パターンが変わると、内陸部など地域によっては乾燥化、砂漠化が進む可能性があります。
熱中症、伝染病の増加
夏の熱中症が増えています。
日本全国が猛暑に見舞われた2007年は、熱中症で救急搬送された人の数が、多くの都市で過去最高を記録しました。
また、温暖化が進むことで、ネッタイシマカなどの感染症を媒介する虫の生息域が広がります。
そうなると、マラリア、デング熱などの深刻な感染症に見舞われる地域が拡大してしまう恐れがあるのです。
